青森

アピオス

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北米原産のマメ科の植物で、男性の親指くらいの大きさ。100gで165kcalの栄養。オーガニックの枠で生産。青森県の認証制度に従って育てている。放射能検査もしているので安全安心。ジャガイモより栄養価が高い。

食味アイコン 食味

マメ科だが食感はサツマイモや長芋のむかごに近くホクホクした食感。糖度が12〜15度あり甘い。

調理・加工アイコン 調理・加工適正

・油で素揚げして塩をまぶして食べるのが一般的。
※おやつ感覚で食べられるが繊維が強いので食べ過ぎないようにする。

・蒸して食べる。
・混ぜご飯、ピザの具材
・お菓子・・・羊羹、ゼリー。

生産規模 13t/年、2.54ha
※JAゆうき青森の取り扱う作物の中では決して生産量は多い方ではない。
生産の見通し 15t/年、3haに増やす方向
栽培のきっかけ 明治時代に日本に伝わったといわれ、地元七戸地区では「ほどいも」と呼ばれ古くから食されてきた。平成8年に鳥谷部さんという農家が本格的に栽培を開始し現在は15名ほどに拡大した。
※青森県でも知名度はそれ程高くない。
現在の取引先 JAゆうき青森
外食・中食との取引の意向 現在は地元の学校給食センターのみ。民間の飲食店はなし。
その他 ・イモでありながら、ジャガイモと比較して、鉄分は4倍、繊維は5倍、タンパク質は3倍、カルシウムは30倍。エネルギーはサツマイモの1.6倍、ジャガイモの2.6倍。ビタミンCやイモ類に含まれていないとされるビタミンEも含まれているなど栄養価が高い。
※特にカルシウムの含有が高い。

お問い合わせ先

ゆうき青森農業協同組合

青森県上北郡東北町字塔ノ沢山1-311

電話アイコン TEL0176-68-3134(担当:上原子 一治)

とうもろこし「嶽きみ」

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標高450mにある嶽地区で栽培されているとうもろこし。お盆を過ぎた頃から日中と夜間の温度差が10度以上になります。この厳しい寒暖差が甘さの秘密で、完熟メロンに匹敵するほどともいわれています。プリプリの実をかじると甘い果汁が溢れ出します。

食味アイコン 食味

果物でもお菓子でもない甘さ。表現できない位美味しい。

調理・加工アイコン 調理・加工適正

恵味(めぐみ)・・・沸騰したお湯に入れ、再沸騰してから7分茹で塩を入れ、1〜2分。
ゆめのコーン・・・沸騰したお湯に入れ、再沸騰してから10分茹で塩を入れ、1〜2分。
少し堅いので茹で時間を恵味より3分長くする。

茹であがったら一本ずつラップを掛けてしわにならないようにするのがコツ。冷めたら冷蔵庫に保存で5日は大丈夫。
焼いて食べても十分美味しい。

生産規模 現在8ヘクタール。
3年前5ヘクタールの土地を購入し、2年かけて開墾し3ヘクタール分は嶽きみが栽培できる畑にした。大きい農園は10〜20ヘクタール持っている。
生産の見通し 横ばいの予定。高まる需要に生産が追いつかない状況だが大きくする予定はない。弘前の土地は岩木山の噴火で出た石が多く開墾するのに非常に手間とお金がかかる。農場主も74歳と高齢で体力的にも厳しい。種も高額でお金がかかる。増産の依頼は来るが断っている。
栽培のきっかけ 「嶽農場」(旧岩木町百沢字裾野)に入植して50年、最初は酪農をやっていた。酪農だけではやっていけなくなり、色々な農作物に挑戦するようになった。トマト、メロン、大根、葉タバコ等色々試す中、平成5年頃から嶽きみの生産を始めた。10年くらい前から売れ始め、現在では直売所で1日2000本も売れるヒット商品になった。高まる需要に生産が追いつかない状況。
現在の取引先 農協が7割。25年前に始めた直売所が3割弱、東京・飯田橋にある青森県アンテナショップ「あおもり北彩館東京店」にも1割ほど卸している。
外食・中食との取引の意向 現在、少しはやっている。
その他 少し前までは10度以上の厳しい寒暖差が美味しさの秘密と言われていたが、最近の猛暑で温度差はそれ程でもなくなっている。しかし、甘さや美味しさは変わらず、むしろ向上しているという意見もあり、「暑ければ暑いほど美味しい」という説も出ている。
高値で売れるので素人が畑を買い取って始めようとするケースがあるが、ほとんど開墾出来ず断念し荒れ地になっている。3年位かけないと美味しい嶽きみが収穫出来る土にはならない。

お問い合わせ先

小田桐農園

青森県弘前市大字百沢字裾の422

電話アイコン TEL0172-83-2022

津軽の桃

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津軽のりんご農家が、りんごに注いできた栽培技術を活かし、丹精込めて育てあげた桃です。津軽地方の昼夜の寒暖差が大きい自然環境によって、果肉がしまり、深い甘みのある桃で、日持ちの良さも特徴です。
他県産に比べて、出荷時期は遅めですが、主産地の出荷が終了した時期に出荷できることから、市場からの引き合いが非常に高い桃です。

食味アイコン 食味

・平成19年度に県内で初めて桃の「光糖度センサー」を導入し選果して出荷している。糖度14度以上の桃は14度保証を付けて販売している。

調理・加工アイコン 調理・加工適正

・無加工の桃を皮を剥いてそのまま食べる。
・常温か冷やすかは人ぞれぞれ。
・加工品としては桃ジュース、りんごと桃の果汁をミックスしたジュース、桃のソフトクリーム、桃酢、桃のジャム等。
・・弘前市がアップルパイをご当地スイーツとして力を入れているので、ピーチパイも業者と一緒に作っている。

生産規模 現在12ヘクタール。
2015年の生産量は96.2トン。
2015年の売上は約6000万円。

※りんごの作付け面積は8000ヘクタールあると言われておりまだまだ少ない。
生産の見通し ・増やしていく意向で、売上目標を1億円に設定している。

・売上高は2013年3000万円→2014年5000万円弱→2015年6000万円と年々増加中である。
・平成23年に1本2100円の桃の苗木に1400円の助成金を出すことが決まり、1本700円で作付け出来るようになった。これを機に一気に作付け面積が拡大、この時期、作付けされた木の収穫量が今後増大していく見込み。
・2016年度は生産量100トンを超える見通し。
栽培のきっかけ ・バブル崩壊後、主品目であったりんごの値段が下落し、ふじ一箱20kgが2000円〜8000円、ノーブランドの品種によっては一箱1000円を切り700円まで暴落し、りんご頼みでやっていくことが困難になって来た。
・平成3年の台風第19号、別名リンゴ台風による甚大な倒木・枝折れの被害がりんご栽培を困難にし、副業を余儀なくした。
・価格低下と台風リスクの回避が主なきっかけ。
・当初はハウス栽培によるトマトが盛んに作られた。
・台風が日本列島に近づく時期がりんごの収穫期(10〜11月)とバッティングするので、台風の時期とバッティングしない桃が選ばれた。
・収穫時期をお盆〜お彼岸に設定しているので、作業スケジュール的にもりんごの収穫と被らずやりやすい。
現在の取引先 農協、弘果弘前中央青果
外食・中食との取引の意向 ・意向あり。
・平成20〜23年は雨が多く生果で売るのが難しくなり、加工品を作らざるを得ない状況に陥った。以来、加工品の種類が増加し今に至っている。桃は旬が短くどうしても加工品に頼らざるを得ないが、定番商品になったものも多いので結果的には良かった。
・農協の工場で加工している商品もあれば、民間の工場やケーキ屋さんで作られている商品もある。
・農協と民間の業者で共同開発した商品もある。
その他 ・10月以降は主力のりんごが控えているので桃に集中する必要はない。
・和製種の赤と川中島の2品種が柱になっている。
・桃の木は7年〜10年目が1番収穫できる。15年を過ぎると採れなくなって来る。
・1つの木から1000個採ることを目標にしている。
・2014年1月「津軽の桃」のロゴマークを商標登録している。
・2015年4月、地域団体商標として出願。

お問い合わせ先

JA津軽みらい 平賀基幹グリーンセンター(津軽もも生産部会事務局)

青森県平川市小和森上松岡211-1

電話アイコン TEL0172-44-8490(担当:小枝)

毛豆

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毛豆は、青森県の地元農家に代々伝わる枝豆です。
通常見る枝豆との最大の違いは、さやに生える茶色の「毛」です。 青森の厳しい風土の下で代を重ねることで育まれたこの枝豆。
濃厚にして繊細な風味は、「究極の枝豆」の名にふさわしいものです。

食味アイコン 食味

普通の枝豆に比べて濃い目の味。栗っぽさがあり、強い甘味を持ち、ほっくりとした食感が特徴。

調理・加工アイコン 調理・加工適正

・塩茹でにして好みで塩をかけて食べる。
・さやごと茹でてから乳酸発酵させて食べる毛豆の漬物は、ご飯のおかずやおつまみとして地元で好まれている。
・枝豆の漬物は全国的に珍しい。
・青森のおばあちゃんの味、お母ちゃんの味としての「毛豆の炊き込みご飯」と「毛豆の干し餅」などがある。
・毛豆の濃厚な味わいは、茹でた豆を料理やスイーツの材料として使っても十分に感じられる。

生産規模 ・主に自家用作物として栽培されてきた実情があり、現状、生産規模を把握できる状況にない。
生産の見通し ・枝豆の需要が高まる季節より収穫のタイミングが1ヶ月ほど遅く、味がのる収穫適期が1週間ほどしかないという理由等から、現状量産されていない。
・種まきは5月半ば〜6月の時期に行われるが、種まきにかかわらず収穫時期は同時期になりやすい。
・ここ2,3年は東京などからも問い合わせが増えている。
栽培のきっかけ 青森にも、江戸時代以降に書かれた農書がいくつか残されているが、個々の作物に関する記録は少ない。18 世紀後半に大豆栽培の記述が見られるが、詳細は不明。しかしながら、青森の地で、生産者が主だが、家庭においても毛豆の栽培が何世代にも渡って続けられ、現在に至っているのは事実。主に津軽地方の農作物であるが、いつから青森で栽培されてきたのか等詳細については研究会で調査中。
現在の取引先 研究会に所属する生産者は適正価格を維持し、各自の販路を展開している。
外食・中食との取引の意向 意向あり。
その他 ・農家が自家用に育てていた作物であり、ほぼ県内消費されてきた為、県外に出回ることがほとんどなかった。
・毛豆の主産地であった津軽地方は、今も昔も穀倉地帯だが、かつては、冷害による凶作や洪水による被害で、米がほとんど収穫できない年も頻繁にあった。そんな時、保存している毛豆の種(完熟した乾燥豆)は貴重な食料だった。
・母や妻が育てる毛豆が最高だと絶賛する人がとても多く、代々女性が育んできた豆。
・浅瀬石川の下流域ではよく洪水が起こり、米が不作の年が多く、農家では食べるに困ることも度々あった。そこで、その地域に娘を嫁がせる母親は、「家族が飢えずに済むように」自分が育てた毛豆の種を必ず娘に持たせたという。娘は、嫁ぎ先で、その豆を大事に育て、また、種を採る、このように、毛豆は母から娘へと受け継がれてきた。

・青森の風土に根ざした作物「毛豆」その歴史と食文化
http://www.kemame.jp/wp-content/uploads/2013/08/report.pdf

お問い合わせ先

青森毛豆研究会

青森県弘前市百石町38-1 株式会社コンシス内

電話アイコン TEL0172-34-9710