佐賀

マコモタケ

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旬の時期画像 日本をはじめ中国の東部から東南アジアに広く分布しているイネ科の多年草。近年は河川改修や生活環境の変化で、その姿を見る機会も減りましたが、稲作が伝来する弥生時代までは、その実(ワイルドライス)は人々の食糧とされていたそうです。
古くから日本に自生しているものは茎が肥大せず、マコモタケにはならないですが、現在は食用の栽培種として中国などから導入された系統が栽培されています。この系統は、茎の中の花芽に黒穂菌が寄生し、根元の部分が筍状に肥大して「マコモタケ」になります。

食味アイコン 食味

味は淡泊でほんのり甘い。植物繊維が豊富。

調理・加工アイコン 調理・加工適正

生食可。下ゆで・灰汁抜きは不要。加熱でも何にでも使える。天ぷら・丸焼き・きんぴらなど、料理教室にメニューを依頼すると何にでも合うとのこと。

生産規模 500〜600kg/反収。生産者50名(九州で)。
生産の見通し 増産していく。
栽培のきっかけ この10年で近隣の中山間地域(海抜100m)では減反で休耕田が増えた。遊休地対策で町から7年前にマコモタケを紹介され、近隣の生産者を誘って、勉強会にも参加したが、やろうとする人がいなかった。そこで、町と5年はやると約束して一人で始める。3年目から栽培したい人が増え始め、6年目で自信がついてきたところである。
現在の取引先 JA全量出荷。
外食・中食との取引の意向 県の普及所を通じて、鳥栖食堂関係で消費者にも知ってもらいたい。
その他 知っている消費者がいないという点で市場では単価が下がる、仲買も高い値を付けてくれない等あり、外食ともお取引をしたいですが、収穫期間が短いため、外食との契約がむつかしいといったことがあります。まずは近隣の外食さんとのお取引を希望します。

お問い合わせ先

基山町・鳥栖市マコモタケ研究会

住所 佐賀県三養基(みやき)郡基山町園部3781-1

電話アイコン TEL090-8769-3383(担当:飛松)

神埼あーさい

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旬の時期画像 大型からし菜の一種で、わき芽の部分だけを商品化しています。軽量野菜で高齢者でも栽培が可能です。
天ぷらにしても大変おいしい野菜です。

食味アイコン 食味

高菜の仲間で、独特の辛味とほろにがみがあり、シャキっとした食感。葉は高菜で、白い中心部には甘味がある。

調理・加工アイコン 調理・加工適正

調理の際は、縦に切り、葉と中心部を一緒に食する。和洋中に向く。チンゲンサイのように、炒めても焼いてもよい。

生産規模 70a。3.5t/年(500kg/10a)
生産の見通し 知名度を上げることで、生産量も上げていきたい。
8月20日に種蒔きするが、収穫時期を長くするために、同じ圃場でも3回に分けている。定植は9月20日〜10月10日までに行うがこれも3回に分けている。
現在はマイナー野菜であるが、周知され量も採れるようになれば、新機軸の野菜として期待できる。
栽培のきっかけ 今年で5年目。市役所や近隣の定年退職者の余力を活かすため、負担なく簡単にできるものを種屋さんに相談し紹介された。麦の刈り取り後の畑で栽培。消毒だけで栽培の負担はないので、今後新機軸の野菜として期待できる。
現在の取引先 市場を通して関東・九州。直売所。地元のデパートに週決めで直接送付。地元スーパー。
外食・中食との取引の意向 今は取引していない。かつては、地元の中華料理屋とレシピ作成をやっていたが今はやっていない。店舗数が増えたら、量もさることながら、送付等の手間が対応できない。
また、メインで使用する野菜ではないため、量的にもさばけない。
田舎には大量に使うレストランもない。
その他 β-カロチンが高いと言われていますが、今後、さらに精緻に栄養分析をすることが課題です。

お問い合わせ先

佐賀県

唐津ジャンボにんにく

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「ジャンボにんにく」とは通称で、正式には「エレファントガーリック」と言い、普通のにんにくと同じネギ科ですが、にんにくではなくリーキ(ネギの一種)の仲間であると言われています。ジャンボにんにくは普通のにんにくとほぼ同じ成分結果が出ており、疲労回復・栄養補給・たんぱく質・ビタミン類の栄養素が豊富でにんにくと同様の効果が期待できます。

食味アイコン 食味

ふつうのにんにくよりも独特の臭いが少ない。

調理・加工アイコン 調理・加工適正

食味の特徴から薬味よりは、じゃがいもの代わりにカレーに入れたり、丸ごと焼いたりする。

生産規模 2ha。収穫して1/3は次年度の種用にとっておくため、流通分は800kgぐらい。
生産の見通し 畑や、水田の裏作で栽培している。研究会の個人農家が増やしている方もいる。しかし、普通のにんにくと違い、ジャンボにんにくは収穫時にスコップがいるなど、また重量も重いため、手間がかかる。高齢化しているため、増産したいが増えにくい。
栽培のきっかけ 元々、県内の吉野ガーリックが栽培しており、その食味と大きさの特徴からJAからつでも、種をもらって栽培し始めた。
現在の取引先 全国各地の市場に流通しているはずだが、契約販売が多い。県の園芸課に紹介してもらったりしながら、銀座のレストランなどに数ケース/月に納めている。銀座のレストランの料理長が唐津出身で、何か食材はないかと探していたことがきっかけで取引開始。
外食・中食との取引の意向 市場よりは、レストランとのお取引を希望します。食味が特殊なので、たまねぎなどと比べて、販売先が限られます。にんにくを薬味感覚で捉えている一般客にはあまり受けないように思われますので、やはりレストランなど業務用で、丸焼きなどして出して頂く方が、ジャンボにんにくの特殊性が理解されやすいと思います。スーパーではまず並んでいるところを見たことがありません。
その他 大きいため植え付けで間隔をあけることもあり、本数が少なく、量が採れないものです。3年ほど前までは、乾燥後の冬場の貯蔵が難しく、10月になると、芽や根が出てきてしまい、売り物にならない、という点に苦労していました。このように、3年前までは、いかに貯蔵時の生育を抑えるかが課題でしたが、現在は、冷蔵庫に保管して、春先までは出荷可能となりました。今後も、一つひとつの課題をクリアしながら、増産に向けて努めてまいります。

お問い合わせ先

唐津ジャンボにんにく研究会(JAからつ唐津中央営農センター)

電話アイコン TEL0955-78-0621(担当:牛草)